まだ水産業界で消耗してるの?
今や知らない人がいない「ブラック企業」
ワタミや引越社等がそうだと言われてるんですがブラック企業の話題って本当尽きないですよねー。
「ブラック企業」はどうあがいても就活や転職、いや良い人生を過ごすにあたり避けたいキーワードになってますね。
そんなブラック企業ですが昔はよく3Kで言い表されていました。
3Kとは
3Kというのは「きつい」「汚い」「危険」の頭文字を取ったものであり、この3つの要素が含まれている労働のことを3K労働といいます。
3K労働と考えられている仕事には建設や土木といった肉体労働、介護士や看護師、警察官などが含まれています。
これらの仕事は仕事内容や労働条件がとにかく悪いというイメージがついています。
しかし昨今のブラック企業で当てはまるのは新3Kと言われ上記のと3Kとは大きく乖離があるのです。
新3Kとは
しかし、現代では新しい3Kとして、新3Kという言葉が使われるようになっています。
それは、きつい、帰れない、厳しいや、きつい、給料が安い、帰れないなど、いくつかのバリエーションが存在しています。主にIT業界において、新3Kという表現が使われることが多いです。
IT業界はこの20年近くで急速に発展してきた分野なのですが、それに伴って労働環境の悪さが話題となることが多いです。
かつての3Kよりもきつい環境の職場が存在しており、苦しい状況で働いている人がいます。
こちらの方が今のブラック企業っぽさがありますよね。
水産加工場職員は「きつい」「汚い」「危険」どころじゃない
しかしこれ以上に今ヤバい業界がある!それが水産業界だ!漁師や市場の魚屋もさることながら、水産加工業者は特にヤバい。近年日本では水産加工場従業員が減ってきて外国人労働者(研修生)の割合がかなり増えてきています。知人の加工業者も社長自らインドネシアまでいってやっと従業員を見つけているのです。ブラック企業と揶揄される肉体労働・IT業者は多々あるのですが、それでも人は雇えています。では日本人が全く集まらなくなった水産加工業者は果たして何K労働なのだろうか。皆さんも気になるところでしょう。
参考に今募集中の水産加工業者の求人をハロワで見てみましょう。
ゲゲ…!!なんだこれは..!!
今時の日本にこんな求人がありえていいのか!?
年間休日72日給料は14万!?!??!?
これでは人が集まらない訳だ!
これが本当かって?ためしにハロワ求人覗いてみて下さい。
水産加工場は20K!?
では水産加工業はどれだけKを納めているのか。
思いつくままに書いてみました!
1K「きつい 」
めちゃくちゃきついです。朝から晩まで同じ体勢で魚捌きや骨取り。さらに鮮度を保つ為加工場は低温で保たれており、扱う魚も氷と同じくらいに冷やされているのだ!
2K「汚い」
魚のエラを切り、血抜きし、頭を切り、内臓を取り、ウロコを…お世辞でもきれいとは言えないでしょう…
3K「危険」
ナイフや自動切断機を多用します。加工場に事故はつきものですが、どうかご安全を!
4K「休暇がとれない」
給料・休日からみてもわかることですが、加工場はギッリギリの人数で回しています。一人の休みで回らないこともしばしば…
5K「規則が厳しい」
他の食品とは違い、ここ日本において多くの魚は生食用です。そのまま加熱なしで人の口に入る為、食品の中で最も管理が厳しい部類に入ります。
6K「限りない」
同じ作業の繰り返し、明日も明後日も、ずーっと…
7K「薬に頼って生きている」
ずっと同じ姿勢ですのでヘルニアに悩まされているひとが本当に多い!。毎日ピンセットで硬い骨抜きをしている方は指がピンセットの形に変形していました。
8K「婚期が遅い」
出会いはございません。結婚してから来てください。
9K「給料が安い」
基本的に基本給15万円以下!中にはもっと低いところも!?
10K「感謝されない」11K「クレームが多い」
水産物は感謝より消費者からのクレームが非常に多い食品です。
「鱗が付いてた!」「骨が入ってる!」
そりゃあ少しくらい入りますよ!魚ですから!
12K「臭い」
めちゃくちゃ臭いです。しかも魚の匂いって取れないんですよね。家に帰っても臭いです。
13K「口が悪い」
加工場で働く男性って漁師崩れが多いんですよね。彼らの口はめちゃ荒々しいです。「誰がてめえのケツ拭くんじゃボケェ!」ってね。
14K「感情がなくなる」
感情がなくなります、毎日同じ作業の繰り返し。私はアジの頭を切るを永遠とこなす仕事を経験しましたが、ただ、それだけなんです。。
15K「交通費が出ない」
交通費なんて出ませんよ?車で来てください。
16K「勤務地が僻地」
都会や駅前なんかに加工場はそもそもありません。海に面した田舎町です。
17K「解雇されやすい」
年々魚は減っていますし、水揚げ量は毎年違います。!また昨今加工拠点を海外に移す会社も非常に多く廃業する加工場が後を絶ちません。
18K「拘束時間が長い」
休憩60分だが、実際は作業着に着替え、手を洗い、エアシャワーを浴び…準備時間を除くと休憩は30分もありませんよ。魚の水揚げ量次第でサビ残も多かったりします。
19K「休日がない」
求人を見ても年間休日70日程度です。基本週休1日(日曜だけ)です。魚は鮮度が命です。魚が獲れただけ即日捌かないといけませんので、休んでる暇はほとんどありません!
20K「気持ちが悪い」
内臓・血…気持ちが悪いです。この写真を見て気持ち良いと感じる方は向いているのかもしれません。
20Kとはまさにオリックス野田浩司の一試合日本最多奪三振記録19Kを一つ上回るレベルの所業である。マーくんやダルビッシですら成し遂げられていない大記録が水産加工場にはあったのだ。
あと当たり前かもしれないが、水産業界は海辺にあるのも一つの特徴である。
東日本大震災の際は水産加工場の多くが流されている。九州には海に携わる方が多いので熊本地震で大きな津波が来なくて本当に良かった。
まぁなんだ、未来ある若者は早くからこんなとこで働くのは辞めろ、働いてたら今すぐやめろ!そして出来る限り今の加工場管理者よ、入ってきた若者には機械のような作業ではなく若者には色々学ばせてやってくれ!
ちなみに、あなたの職場は何Kでしょうか?
(これ以上Kがつきそうな職場があれば教えて下さい!)
まとめ
別にあっしは加工業をディスりたい訳じゃないんすよ!ただ加工場をこんな大魔神20Kにした日本人に言いたいんすよ。
「もっと魚を食ってくれ、もっとお金を出してくれ」って。
海外では水産業界は右肩上がりの優良業界なんです。健康志向のひとが増え、魚は例え高くとも日々の食生活に取り入れようとしている人たちが急増しています。では日本はどうか?流行りはジャンクフード、安い牛丼、高い魚はさよならバイバイ。本当に今良い魚は海外に取られて、日本買い負けてますからね!!
みなさん魚食べましょう!!
それだけ!
ジョージ