養殖サーモンの超有害・危険はデマ!プロが真相を暴きます!

huffingtonpostデマ記事があり本日最新記事更新しました。
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チリでサーモンは大人気の高級魚!サーモン記事のここがデマだ! – サーモンガレッジ!

先日友人と話してましたら「ジョージ、サーモンって実はとても危険なものだったんですね、俺もう食べれないわ…」と唐突に言われまして
意味がわからないので、いろいろと調べてみますと….


出るわ出るわのサーモンが危険だと思って食べれない人たち
そうこういったサーモン危険症候群のすべての元凶はこの記事にあった
shinhakken-blog.seesaa.net
こうしたサーモンを危険と謳った記事は計数十万シェアの超ヒット

これを読んだ元サーモンプロバイヤーの私としては

いやいやいや、ちょっと待てい!!

と言わざるを得ない!!!!
まさか世の皆様はソースも明確じゃないこんな記事を鵜呑みにしているのか!?


さすが有識者!分かる人は分かっているんだ!そしてそもそも全ての食品がゼロリスクじゃない!

ではノルウェーやチリの国家的事業であり、養殖魚の中で最も先進的事業かつ管理統制され養殖の革命とも呼ばれ、先進国での消費量が著しく上がり、日本の最大手総合商社もその有望性から多額の投資を始めたサーモン養殖が…本当に危険なのか!?

これは100万ものサーモンを見た元プロバイヤー、ジョージ・ホルヘの出番だ!

(この記事に一言申したくてブログを作ったと言っても過言ではない)
こんな素人記事に安易にだまだれてはいけませんよ!

というとで、このサーモン危険ブログ、ジョージと一緒に見ていきましょう!

出だしの写真について

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この写真を見てどちらがサーモンか分かりますか?
左が養殖、右が天然!
こんなに脂たっぷり気持ち悪い!そして脂にはダイオキシンが入って危険!!

……って待って!
これ比べてんのハラミと尾だよ?
マグロでいうと大トロと尻尾の赤身だよ?
どんな魚を比べたって腹の方が脂あるに決まってんじゃん!!!
ここで手に入れた養殖アトランティックサーモンの尾と腹を実際に比べてみた
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これ、同じ魚です。
…いや、尻尾なんてどの魚も全く脂ねーよ!!!
せめて同じ部位で調べてくれ!

まぁ思わず導入につっこんでしまいましたが、この調子でどんどんいきましょう!




1 非常に恐ろしい養殖サーモンの実態

ここからはブログからの引用と自分のコメントで解説していきます。

 1.サーモン養殖魚は麻酔薬やワクチンを摂取させられ養殖魚のいけすへ送られる

これはその通りです。しかし海面養殖に移され1年以上生育されるため体内残量は0.000…%です。
しかも200g程度のちっさい鮭が摂取しても健康でいられる程度のものです。
というか麻酔・ワクチンの摂取=悪ではない!病気にならないためのワクチンです。

 2.不衛生ないけすの中には病原菌、細菌、フナムシなどが繁殖

フナムシ繁殖-ほぼ無し。陸の方がいる笑。病原菌・細菌は繁殖することも稀にあります。
基本的にサーモンの養殖管理はめちゃくちゃ厳しいです。日本国産養殖とは比べものにならないです。
ノルウェー・チリはサーモンによって国のブランド化を図っているといっても過言ではなく、将来的に持続可能な養殖に向けてかなり力をいれています。(ちなみに鮭は最も養殖の進んだ魚の一つです)
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私が撮影したサーモン養殖場の写真です

 3.与える餌の配合成分:
・ 遺伝子組み換え
・(薄いピンクになる)色素配合
・ 豚や鶏の原料入
・ 殺虫剤成分
・ PCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入した脂肪
・ フナムシを殺す化学薬品、病原体の集団感染を防ぐ抗生物質

大体は合ってます。大体は
(殺虫剤成分は保存剤-食品には入っているレベルとするならば。PCBに関してはまた後で)病気が蔓延すれば抗生物質も入れますが、普段そんな高いものはいれられません。

そしてアスタキサンチンを単なる着色料というのは無理があるのじゃないですか。
アスタキサンチンはエビやカニに含まれる色素であり、美容健康に非常に良いものですよ!
アスタキサンチンの効果とは!?どんな効能が期待できるのか?【まとめ】
何も赤色3号だとかそういった着色料なんて一切配合してませんよ!安心してください!配てませんよ!!
※数年前まで確かに着色成分カンタキサンチンを餌に配合してるとこもありましたが、現在使用は禁止されています。

 4.これらの餌を食べ続け薬漬けとなったサーモンが出荷(日本に輸出)

だから薬漬けには全くなっていないっつーの!

この養殖の実態を知らない消費者は店頭で『アトランティックサーモン(養殖)』などという表記で油ののった養殖サーモンを買って(あるいはお店で食べて)「う~ん、油がのってて美味しいね!」などと言っているんですよね……。(震)

はいはい、もういいよ、お疲れさま

2 サーモンダイオキシンまみれについて

まずこのグラフをご覧ください。
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サーモンはこんなに危険です!とのこと

これについては指摘しているまとめ記事が既にあるのでご参照を
こちらです
togetter.com
要約すると

種明かししますね。ビジュアルって凄い力を持っていて、表で見てもピンと来ないものでもグラフとかにすると「うわっ!」ってなったりするのが人間。この習性を利用してデマとかが拡散されるわけです。そして見たら、そのブログで使われてるグラフは完全な捏造。そもそも、そのグラフは、実際に各食物に含まれてて検出されたdl-PCBの量ではなく、EUが設定するところの「この食材にはこれくらいのdl-PCBが含まれていても安全である、その上限値」を表すグラフ。さらに、サーモンだけ飛び抜けてるのも元々グラフを作った人の捏造で、データの原典では6.5 pg/g。んで、実際の測定値はさっきリンクした論文にあるように、2011年現在で0.5 PG /グラム平均で、余裕で下回ってる。データの原典自体は正しく書いているので、グラフを見る一般人のほとんどが原典に当たらないことを見越した上での悪質な捏造ですね。

これは本当のことで情報は基本的に疑ってみましょう。アッと驚かせるものほどガセは多いです。
このブログで言ってることも、もちろん斜めから見ていただいて構いません。

ちなみにノルウェー養殖サーモンに関しては世界一の養殖会社マリンハ−ベスト社が詳しいデータをあげていますのでソースとして是非ご参照なさって下さい。
http://www.marineharvest.com/globalassets/investors/handbook/2015-salmon-industry-handbook.pdf

まとめ

やはりこういった「〜は実は超有害・危険」という記事は悲しいかな非常に拡散されます=記事の筆者にとっては気分がいいと思います(ブログ閲覧数が増えお金がたくさん儲かります。)ちょっと怪しい噂を嗅ぎつけて適当に尾ひれはひれをつければそれだけでヒット記事の出来上がりです。大した下調べもせずに、世間を煽りお金を手にする姿勢は遺憾です。私はサーモンに命をかけてる男を何人も知っていますので。
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そして極端な情報記事、少しは疑いましょう。ましてや新聞テレビでなく個人ブログです。
「国家なんて信用できない!時代は個人だ!」
それももちろんわかります。
そうはいっても「知らない個人の適当ブログ、ソースは不明」よりも公な情報は間違いなく信用するに値します。

最後に

私は好きなサーモンを食べ続けます!
サーモン大好き人間ですから!!

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ジョー

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