水産商社を退職し、経産省にオーシャンアカデミーを提案した訳

お久しぶりです!
今回はご報告があり、少し長めのブログを書いております。

昨年都内の水産商社を退職後、今は一般社団法人RCFという組織に移り、伸び代しかない日本の水産業に纏わる新規事業を立ち上げております!
(退職記事はこちら:大手水産商社を退職しました。古すぎた日本の水産業界

そこで、私が企画した水産関連プロジェクト「Ocean Academy」事業が経済産業省『「未来の教室」実証事業』採択されました(叫!!)


提案書は卒論より重かった….

経済産業省「未来の教室」とは??

第4次産業革命・人生100年時代・グローバル化が進む中、世界は能力開発競争の時代を迎えています。経済産業省の「未来の教室」実証事業では、日本経済を率いる課題解決・変革型人材「チェンジ・メーカー」を輩出する「未来の教室」の創出を目的とし、社会人/学生問わずあらゆる現場における開発・実証を行います。経済産業省「未来の教室」と EdTech 研究会 第一次提言

現在「課題先進国」である日本において、課題の本質を見極め、 様々な分野の個人・組織の力を集めて試行錯誤を繰り返し、自ら状況を変化させるような人材「チェンジ・メイカー」が地域や会社や役所の中であまり育っていないという現状があり、「未来の教室」とEdTech研究会 と呼ばれる、経産省が主導する検討会を経て、「未来の教室」実証事業が構成されました。

その中で私が応募したのが、水産業をテーマにおいた、都市部の社会人に対する能力開発プログラム「Ocean Academy」事業です。

都市部と地域の水産事業者を繋ぐ【オーシャンアカデミー】

具体的には、宮城県石巻市の市場や水産事業者を巡る課題発見ツアーを実施し、実際に水産事業者の抱える課題に仮説を立て、チームでプロジェクト化し、生産者の課題を最終的に解決するというプログラムです!これら一連のプロセスによりチェンジメーカー的人材への成長を促し、また生まれる過程を科学的に検証することを目的としています。(8月30日(木)上野で第一回説明会やります!説明会情報は下記)

というのも、この事業は個人的なこれまでの悩みを振り返り考えまして…

【若手商社マン時代の悩み】


チリの商社時代一日1万尾のサーモンチェック

入社後、自ら考えたプロジェクトを担いたい!新しいことがやりたい!といった気持ちとは裏腹に、ある程度の規模の企業になると、日常業務の大半は仕組み化されたもので、自分で物事を判断し、考え、実行する機会はそう多くはありません。私も「最強の働き方」だとか「マグロ船仕事術」なんかのビジネス本を色々と読み漁って、色々とチャレンジしようとはするものの、社内ルールや文化、立場といったしがらみや、決められたルーティンワークに忙殺され、実際にアクションを起こせることは殆どありませんでした。

また「指示待ち人間ではなく、自ら考え行動できる人」を求める人材像として掲げる企業は多いですが、企業にこうした人材が育つシステムは未だに確立されておらず、自ら考え行動する、実践を伴う経験が殆ど無いまま若い内を過ごしている、という方は私を含め大勢いるように思います。

とはいえ企業としては、研修としてリーダーシップやビジネススキル講習等用意してくれているのですが、果たしてこうした形式的な講習で、なにかしらの能力を身に付け、成長に結びつけられる人がどれだけいるのでしょうか。自分が成長した原体験としてセミナーや本をあげる人が、どれだけいるのだろう。(ちなみに私は講習中話を聞いているふりをしながらメールの返信をする能力が身に付いた)

【地域水産事業者の悩み】

言わずもがな、地域水産現場には無数の多様な課題があります。

高齢化、プロモーション不足、漁獲量の減少、日本人の魚食離れ、担い手不足、効率化、製品開発、販路開拓…..まさに課題は山積み…!!

例えば、いくつかの水産事業者にヒアリングに伺ったところ、このような課題を頂きました。
・ 生産現場が都市部とかけ離れており、
新製品を開発したいがマーケットインでの開発ができない、何を作れば良いかわからない
・ 生産/加工/調達/地域でのネットワークなどの強みはあるが、プロモーション、デザインが苦手
・ クラウドファンディングを実施しても、お金が集まらない、そもそも発信が苦手

しかし、こういった水産事業者の抱える課題の中には都市部の人材と連携することで、解決可能なものも少なからずあるのではないでしょうか。課題の解決策は無限にあり、参加者それぞれの得意分野の掛け合わせで、地域の事業者が驚くような解決策が生まれることがあるかもしれません。

水産業を学び/実践の場として連携するOcean Academy

ということで、Ocean Academyの詳細について第一回説明会を8月30日(木)19:00~東京上野で開催します!
OceanAcademyの
詳細、お申し込みはこちら!
別途特設サイトも鋭意制作中です!

本年度は経済産業省「現実の社会課題を題材とした実践的能力開発プログラム」として採択頂いたため、プログラム参加費は無料です!(現地ツアーの交通費/宿泊費のみご負担頂きます)

念のためですが、当プログラムは魚好きのための観光ツアーではなく、あくまで現地課題発見ツアーを通して事業者様の課題解決になるプロジェクトを自ら作って頂くものです。どうかあなたのスキルを試し、経験値を獲得する場として、当事業を活用して頂ければと思っております!

とはいえオーシャンアカデミーは、いわゆる「優秀な人」のみに来て欲しいというわけではなく、スキルや能力というよりも、自ら主体的にプロジェクトを立ち上げることで、自分を変えたい!成長したい!といったモチベーションの高い人に来て欲しいと思っております!また地域の水産復興に興味ある人はもちろん、地方創生や、社会貢献、事業化、起業に興味がある方や、基本的に社会人向けのプロジェクトにはなりますが、意識の高い大学生も奮ってご参加ください!

やる気!元気!乾き!の3点がある人、募集中です!


先日の経済産業省での採択事業者の公表イベント(一番右が私)

最後に個人的な思い

水産業の復興といえば、水産庁や日本の資源管理についてよく取り上げられますが、なんだかんだで、個人個人が山ほどある水産課題に対する施策をいかに打てるか、それに掛かっているかに思います。(居酒屋で水産業に関する愚痴を言うだけ言って終わる飲み会でいつも思う)

そんな気持ちで前職の商社を退職し、不慣れながらも当事業を作ってみました。

私が前職で滞在したチリでは、水産業界は最先端の産業で、街一番の高層ビルには軒並み水産企業が入る、そんな世界でした。あぁ、あの時肌で感じた活気がある、皆に羨望される水産業をこの国でも作れたらなぁ…

以上です!
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました!