オラ!サーモン中尾です!ジョージホルヘ
昨年まで南米チリでサーモンの養殖や加工指導をしていたのですが、渡南米する際にチリ(特に南部)の情報ってwebでも本でも中々手に入らなかったんですよね(そもそも行く人が少ないし)
ということで、南米に住んでみて感じたことを独断と偏見で少しだけまとめてみました。
チリも積もれば山となる!否が応にもチリでは色々体験しました!笑
まず簡単に、チリと私の働いていたチロエ島について!
チロエ島はチリ南部にある南米で5番目に大きい島です!!
といわれても南米の島の順位なんて分からないのと思うので、チロエ島はチリ南部にある東京都+神奈川県+千葉県を足したぐらいの大きさの島です(8394㎢)
と考えると中々大きい島なんですよね!
しかし人口は約15万人!これは東京都東村山市ぐらい!
ということでチロエ島は日本で例えると南関東に東村山市民だけ住んでるような感じです!
そうここには、、、何もなかったのである…!!
(後述するが自然と人の温かさは物凄くあった!!)
ちなみにチリは丁度地球の裏側なので、日本から東周り西周りどちらから向かっても移動時間に差はありません!
一度西からチリに行って、東から日本に帰ってくるというなんちゃって世界一周を果たしたこともあります。東京発→(フランス経由)→チリ→(アメリカ経由)→東京着みたいな
これはもしかすると世界一周経験者としてイベント団体からお声がかかっちゃうかもしれませんね!!(かからない)
※ちなみにチロエ島までは東京から片道40時間以上かかりますんで気軽な渡航に注意!
チリって暑いの?寒いの?
チリは南北4300km離れてるので、南北ロシアから沖縄ぐらいの距離があります。
なので南部は雪やあられが降るくらい寒いですが、北部は暑かったりします。
サーモン養殖地は南部に位置するので、夏以外は中々寒いです。
そしてチロエ島は週5日くらいは雨!
街の雰囲気は非常にどんよりしています!笑
オーシャンビューの大安売り
ちなみに、チリの沿岸部にはホテルが立ち並び、いずれもオーシャンビューです!
チリの内陸部はほとんど山脈なので、可住地はほぼ海側に集中しています!皆こぞって海の見える沿岸部にホテルを立てているので、逆にオーシャンビューの価値はほとんど感じませんでした(むしろ山が見たい)
あと公用語はスペイン語です。英語はほとんど通じません。
感覚的にいうとチリ南部の人より東京都民の方が英語が話せるイメージです。
南米チリで500日働いて感じた5つのこと!
1 野生の動物と共生する
この街では普通に生活してても、動物園に住んでるような錯覚に陥ることがあります。
例えば街の市場に行足を運ぶと、そこにはトドの群れ、ペリカンの大群!!
海岸沿いの市場では野生のトドが住み着いていて、市場の人間が残った魚の骨とか頭を適当に与えています。
チリのチロエ島では野生のトドに石を投げて、めっちゃトド怒って雄叫びをあげながら追いかけてきて、トドから猛ダッシュで逃げるという謎の遊びが子供たちの間で流行ってて、見てるこっちはマジでヒヤヒヤしたなぁ… pic.twitter.com/TPVQAgiRZ5
— サーモン中尾@全日本サーモン協会 (@salmongarage) October 9, 2017
トドが集まりすぎて、通行人が通れないなんてこともありました!
とどのつまり、トドの詰まりである!
……はい。
もちろん野良犬も多い!
がしかし!東南アジアのようにやせ細った体型ではなく、誰かが餌を与えてそこら中走り回っているので結構マッチョな犬が多いです!
犬の集団が車を追っかけてるのとかよく見るし、普通に公園の中心を陣取っていて子供たちが遊べないなんてことも(ジャイアンかよ!!)
この街一番のヤンキーはおそらく毎日公園中央に居座っていた彼らだろう…
あとバックパッカー時代も含めて、世界の田舎に対しては持論があって
先進国、新興国も田舎は少数の変わり者と少数のヤンキー、そして大勢の優しい人で形成されている
この街ではヤンキーのポジションを犬が担ってて、ギャング的な人がほとんどいなかった気がします(それはそれで怖いけど笑)
他にもハチドリが蝶々のようにそこら中で飛んでたり、ペンギンが浜辺にきたりイルカが跳ねて飛んでたりしてます。
2 日本人はどこにでも来る、中国人はどこででも商売をする
ある日チロエ島の街を歩いているとばったり日本人女性(定年退職されてたのでご年配の方)に遭遇したのですが、シャチやペンギンを見に日本からはるばる一人でこの島まで来られたそうです。国内で事前にスペイン語の勉強をされてて私よりも流暢でビックリ!
60歳で定年、安定した老後生活だなんて彼女と話してたら微塵も感じなかった。旅をするのに年齢制限はないんだなーと。体力的にはキツいと言ってた気もしますが笑
いつか自分が歳をとっても、フランス語を勉強してアフリカにライオンを見に行くぐらいのバイタリティを保持していたいなぁ(そう思うなら今のうちにやれよ…)
中国人ってスゲー…
チリ最南端のプンタアレナスでもバックパッカー中の日本人(学生)複数名に出会って、日本人はどこにでもいるなーと思ったわけですが、中国人は違った…!!
チロエ島でもプンタアレナスでも、あらゆるところにチャイニーズレストラン、チャイニーズショップ!日本食レストランもオーナーは中国人!
同じアジア人ということで仲良くなった中国人オーナーに出店理由を聞くと
「売れそうだと思ったからやった」ということだ…
彼と話すと、どうも中国人はそもそも混沌な状況に慣れてるので、国や土地柄関係なくどこでも、それもなんとなくでやれてるっぽいのだ。そして日本人は結構舐められてたのが中々悔しい….
ちなみに地球の裏側の小さな島にいると、そもそも日本がどんな国か知っている人も少なく、自分のアイデンティティーが「日本」ではなく「アジア」になり、同じアジア人というだけで中国人でもインドネシア人でも結構仲良くやってました(自分の場合)
3 人懐っこく寛容的な文化
この国ではバスでもタクシーでもドライバーの好きな音楽を鳴らして、皆歌いながら運転しています!というか乗客は音をだしてスマホゲームしてるし!笑
タクシーの助手席に先客がいるなと思ったら、ドライバーの彼女が乗ってて、しかもイチャついてるし!(ドライブデートかよ笑)
ある日、宿泊していたホテルでパーティーがあって、深夜にもかかわらずBGMが客室に響き渡るほどうるさいので、フロントに「音少し小さくならない?」と聞いたら「お前もパーティーに来りゃいいじゃん?部屋でなにしてんの?」って言われてしまったこともある。
日本に帰る度に思うのが日本人の高いマナーモード率
誰もが見たことがあるだろう。電車の中でマナーモードにし忘れた人の末路を…
電車内に着信音が響き渡れば
「誰だ、誰だ(俺じゃないよな)」
「うわぁマナーモード忘れてるよ」
「へーそんな着信音なんだ」
「チッ…」ざわ…ざわ…
いやいや、こんなことありえないから!!
スマホのマナーモードは別にいいですが、人生までも常にマナーモードを強いられるのは日本で生活する上で非常に息苦しいところですよね。
礼儀作法は大事ですが、過度な礼儀やマナーの強要は人が生きる上でのマナー(作法)に違反しているのではと感じてしまいます。営業先で出されたお茶に対するマナーとかねぇ….
全くもって堅苦しい世界です。。
人類皆アミーゴ
おそらく日本には街中で他人に話しかける時の「アミーゴ(友達)!」のような言葉は無いのではないだろうか。
街を歩いてると知らない人から「アミーゴ!写真撮ろうぜ!」と言われ勝手に写真を取られたり「アミーゴ!今から飲もうぜ」と言われ着いていったBarで飲まされまくったり…
「アミーゴ!今から魚とりに行くぞ!」と言われ陽気すぎる遠洋漁船に乗せられたりもした。笑
もし日本の漁村にチリ人が突如現れても、飲みに誘われ、漁船に乗せてもらえる厚遇を受けることはなさそうだ。
4 皆が仲良く踊る-新興国の高揚感
「チロエ島に橋が架かる前に、橋の近くの土地は絶対買ったほうがいいぞ!」
南米でも特に安定的な成長を続けるチリ、特にサーモン産業で盛り上がりを見せる南部では、よく投資の話を耳にしました。
停滞感溢れる日本にはない活気の良さが、この街にはあったのだ。
まぁチリの物価の高まりに労働者の賃金が着いて行かず、賃金交渉のストライキも至る所で活発に行われていましたけどね。私も帰国便が空港のストライキに捕まって、結局15時間かけてバスで移動したことがあります。笑
というのもチロエ島のお祭りで動画撮ってたら「お前も踊れよ」といわれて村一番のダンサーと一緒に踊ることになったのだが、あまりの下手さに周りの人全員が踊りを止めて私の踊りを爆笑しながら撮影し始めたのだ。地球の裏側では宴会芸にもならないロボットダンスが、まさに通用したのである。 pic.twitter.com/rb9PSf5V7z
— サーモン中尾@全日本サーモン協会 (@salmongarage) September 14, 2017
暖かい職場とドライな首切り
チリではなかなかアットホームな職場が多い(というかゆるい?)
ある日取引先との電話中のこと
「今あなたと電話できる状況じゃなくなった!悪いけど切る!ガチャ…」
唐突に電話が切られ、何があったんだ…!?と心配していたのだが
これがなんと、隣の席の同僚のバースデーサプライズが始まったから電話できる状況じゃなくなったということらしい…!!なんじゃそりゃ !?笑
しかし首切りは非常にドライである
勤続10年を越す方で、朝会社に行ってメールを見たら
「君の勤務は今日で終わりだ。今日中に荷物をまとめて出てってくれ」
というメールが入っていたということがあった。
彼は問題を起こしたわけじゃなく、経営陣に不要だと判断された、ただそれだけなのだ。
(詳しくないが失業保険は非常に充実してるとも聞いた)
5 水産業は憧れの仕事
チリ、特に南部では水産業の地位が高い(ほとんどサーモン養殖による功績だが)
水産に関して学べる大学・専門学校が多くあり、また水産業界は若者が憧れる仕事の一つであったことが日本人の私にとって心底羨ましかった。
水産大国日本の水産学徒は不幸だよな。大学で漁業・養殖業をどれだけ学ぼうとも水産物の生産現場はどこも零細でキャリアビジョンが全く見えない。その点チリでは街の一番大きなビルには水産会社が軒並み入っており、皆が勉強して水産業界で働こうと切磋琢磨していた。
— サーモン中尾@全日本サーモン協会 (@salmongarage) January 9, 2018
やはり給料というのは大凡業界が決めるものであり、また稼げる業界だからこそ優秀な人が数多く集まっている。
海外産・チリ産だから食べるのが不安だと思っている日本人の気持ちとは裏腹、地球の裏側の水産現場には、非常に優秀な人材が集まり、高度な設備を用いて更なる品質改善に向けて切磋琢磨している。
日本の水産加工場はおおよそ国内の衛生基準値だけを満たせば良いが、チリの水産加工場で作られる製品はほとんど全てが輸出用だ。それはつまりアメリカ・中国・ブラジル・欧州諸国それぞれの衛生基準を満たす必要があり、結果として日本よりも管理・衛生基準が厳しくなるのだ。各工場が取得している認証の数も非常に多いのである。
まとめ
次々に書きたいことが湧き出てきて、結局何書きたかったかわからなくなってきた感がある笑
しかし、これを見てチロエ島や南部に行ってみたいと思った、そこのあなた!!
わざわざチロエ島に行くことはお勧めはしません!笑
だってチロエ島まで片道二日かかりますよ!
街と街の距離が遠すぎてほとんど丸一日バスの中ですよ!!
どうせ南米まで行くならウユニ塩湖行くとか、ペルーのマチュピチュとか、チリだとイースター島とか他にもいっぱいあるでしょ!!笑
ということで、写真等1万枚以上あるので、また時間見つけて少しづつチリの南部のことを紹介できればと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございマス!!